「スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン」を読んだ
Podcastで@t_wadaさんが薦めていたので読んでみました.
ajito.fm
正直信者本臭いな,と思っていたのですが,仕事のプレゼンにも活かせそうな知見が得られたのでまとめておこうと思います.
特にQA対策として,考えられる質問をクラスタリングして,クラスタごとに汎用的な回答を用意しておくというのは良いアイディアだなと思います(ジョブズのテクニックか?とも思いますが)
- いきなりスライドを作り始めるのではなく,まずアナログな手段(紙と鉛筆,ホワイトボードなど)でアイディア,流れを整理する
- 以下からなるべく多くの要素を取り入れる
- ヘッドライン,バッションステートメント,3つのキーメッセージ,アナロジー,デモ,パートナー,実例,ビデオ,小道具
- 「聞き手はなぜこの発表内容に注意を払うべきなのか」を自問する.発表後に聞き手に覚えてほしいポイントを一つだけ挙げるとしたら?
- 選んだポイントをできる限り明快に伝える.少なくとも2回は繰り返す.バズワードやジャーゴンは使わない
- 自分がなぜそれを伝えたいのか,それを1文にまとめ(パッションステートメント)相手に伝える
- 発表するもののビジョンを簡潔に1文で表すヘッドラインを作る.具体的であり,受け手のメリットを示すこと
- ヘッドラインは聞き手にとってのよりよい未来を示すもの.自分にとってのではない
- 発表したいものについて知ってほしいポイントを全てリストアップし,これを分類し主要メッセージが3つになるまで絞り込む
- 3つのキーメッセージそれぞれについて効果を高める部品(体験談,事例,実例,アナロジー,メタファー,推薦の言葉)を用意する
- プレゼンの早い段階で問題提起を行う.聞き手の痛みを感じる部分を思い描き,なぜこれが必要なのかを考える
- 問題提起には時間を割いて詳しく説明する.痛みを強く感じてもらう
- あなたの製品/サービスを気に入る人はいない.人々が気にするのは彼らの問題を解決することだ.どの問題を解決しようとしているのか,に特に注意を払う
- 現状を描写し,それが本来どうあるべきなのか,自分のビジョンを示す
- 聞き手が痛みを感じるポイントをはっきりとさせたあと,自分がどのような形でその痛みをやわらげるのか,わかりやすく説明する
- 1枚のスライドは一つのテーマに絞る
- プレゼンの中心テーマには,それを支持するデータを用意する
- データは具体性,意義,文脈性が重要.つまり数字を聞き手の暮らしに密着した文脈に置くこと
- アナロジーなどの方法で数字をドレスアップすること
- 文章はすっきりとさせる.繰り返しをなくし,バズワード・ジャーゴンを無くす
- 発表内容をサポートする,信用のある媒体や人気ブログなどの評価を利用する
- 短く魅力的かつ実質的なデモを組み込む
- 目から吸収する人,耳から吸収する人,体から吸収する人がいる.すべてに対応する
- 意表を突く瞬間を作りこむ(よく練習すること)
- ボディランゲージに注意を払う.アイコンタクトを保つ.開いた姿勢をとる.
- 抑揚をつける,声を大きくしたり小さくしたりする,スピードを変えるなど喋り方に変化をつける.間にも気をつける
- 自分が発表する姿を録画してチェックするとよい
- 練習は何度も何度も行う
- 想定される質問を全てリストアップしカテゴリ分け(多くても7つ)する.カテゴリごとに汎用的な回答を作成しておき,質問をいずれかのカテゴリに当てはめて回答する
- メモは見ない
- まず自分がプレゼンを楽しむ
- 失敗しても謝らない.うまくいかないことがあればサラッと認め次に進む.自分にしかわからないミスだと思ったらそのまま触れずにおく